キャンディほどの堅固な意思もなく、

チョコのようにとろけて消える潔さもない。

奥歯にくっつけば仲々離れず、

時には差歯を道連れにしたりして、

往生際の悪いことこのうえない。

かと思えば歯や舌先にもて遊ばれて、

如何様にも姿を変える日和見主義か、

はたまた変幻自在の忍びの者か。


・・・などと考えてるうちに、いつのまにか

口の中で消えてしまい、

ついつい次の一粒に手が伸びる。

今度は脂肪に変わって腹に残るつもりか

・・・手強い奴である。


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